Revell 1/32スーパマリンスピットファイアMk.Iを作る

revell_32spitMkI_001.jpg
さあさあ!約束のアレです。Twitterコンペ「#全日本32ヒコーキの会」のためにこさえたレベル製スピットファイアですよー。そもそもこのコンペは1/32ヒコーキ模型の雄、monacoさんが始めたやつでして。1/32の飛行機模型を楽しもうぜ!締切は毎年3月21日な!っていうやつ(雑。
monacoさんとはTwitterを介してホビーショーとかでも仲良くさせて頂いておりまして(恐怖政治ではないよ)、一度は参加しなきゃなーと思いこのスピットファイア熱が冷める前に!と昨年から作り始めたキットだったんですが…結局アレだよここ一週間ぐらいでブワーって仕上げたよ!(´Д⊂ヽ
revell_32spitMkI_002.jpgrevell_32spitMkI_003.jpgrevell_32spitMkI_004.jpg
先に完成形をUP。元々レベルのキットはMk.IIaと表記されてるんですよね…今回はエクストラデカールを使ってMk.Iへ変更。なぜかというのはこの後触れます。作る前にネットで色々調べてみて悶絶したのですよね!

revell_spit_making_001.jpg
(パッケージ。サイズ的には1/35戦車ぐらい。意外とコンパクトだぞ→それに騙された)
revell_spit_making_002.jpg
パッケージがコンパクトであろうと1/32。基本飛行機は1/72しか作らないあんもさんとしては果てしなく大きい。とりあえずこの段階でゲラゲラ笑うしかない。キットのイメージは「大きな1/48」といったところでフルリベット表現はされていますがエンジンなどはナシ。これひょっとしてサクサク出来るんじゃないかなっていう錯覚に陥ります。
revell_spit_making_003.jpg
今回別売りで用意したのはこのエクストラデカールの1/32スピットファイアMk.I/Mk.II用デカールセット(三機分入ってます)とファインモールドのナノアヴィエーションの1/32英空軍機用シートベルトセット。
先ほども触れましたが作る前からパッケージを見てて違和感が。Mk.IIといえばMk.Iのパワーアップ版で外見的な変化は少ないですが、一番大きな変更点としてスピナー形状が変更されてるんですよね。上のエクストラデカールの塗装側面図が分かりやすいですねー。上がMk.I、下がMk.IIa。スピナーの丸みが強い形状に…形状に…(ボックスアートを見て一抹の不安を覚えキットを開けて絶望する)。
えー、他にも数か所気になるところもありますがキリがないので「なんちゃってMk.I」という事にします。どこを弄ったかは下記製作ポイントにて。
revell_spit_making_004.jpgrevell_spit_making_005.jpg
コクピットはパーツ数も抑えられそこまでタイヘンじゃないです。配線とか追加したらもう少し密度も出るだろうし、専用の改造パーツもCMKやエデュアルドとかから出てるハズなので置き換えちゃえばもっといい感じになるかも。今回はキャノピー閉めちゃうし時間的にもやってられなかったのでシートベルトを追加した以外はほぼ素組。シートベルトは件のファインモールド製。立体感が嬉しい。
このキット第一のワナとしてこのコクピットがあげられます。基本的にはMk.IIaとして作られてるんですが、何故か防弾板がない。ヘッドレスト部の三角形の防弾板はついてる。バトルオブブリテンのMk.Iには取り付けられていた機体が多いというシート後ろの防弾板なんですが、なんでMk.IIaなのについてないのさ…すげー悩んだんですが、エクストラデカールのMk.I用図面を見ているとアンテナ支柱がポール状の初期型になってる。防弾板自体はレトロフィットも出来たと思うんですが、戦前からの機体というアピールも含めて防弾板無しで作ってみました。ついでにヘッドレスト後ろの張り出しをプラ棒で追加。revell_spit_making_006.jpg
キャノピーの合いはそんな悪くないし透明度も高め。レベルのクリアパーツは身構えてしまうのだよね…防弾ガラスも別パーツになってて立体感が素晴らしい。しかし本当はマーキング用図面に従うならノックアウトパネルはいらないっぽい。磨いて消しちゃえばよかったんですが後回しにしてたらやる時間がなくなってしまいました。あとで消しとこうかなあ。
revell_spit_making_007.jpg士の字になると「やってやったぜ!」感も強いんですがパーツがデカい分合いが悪いというかパーツが反ってて無理矢理接着する感じになったよ…!しわ寄せが機体下面にきちゃったんですがある程度は目を瞑りました(だから写真がないのね)。
そうそう、エンジンブロック周りのカウルを止めているファスナディテールは立体感出る彫刻なんですがヌキの感じで甘いところとかロワーカウルがズレたりしたところとかあるのでプラ棒のスライスを貼りつけピンバイスで軽く穴を穿つ事で再現し直したところもあります。revell_spit_making_008.jpg
このキット第二の問題。エルロンが金属製なのさ…。Mk.IIまでなら布張りだろう…とブツブツ文句をいいながらガイアノーツの瞬間クリアパテでリベットを埋め、プラペーパーの細切りで再現。ちょっと汚い。基本は尾翼に合わせるような感じで作ってみました。そもそも布張り表現としては若干違和感があるけど時間が(以下略revell_spit_making_009.jpg
組みあがったよー。デカくて写真が上手く撮れない。第三の問題点でもあるスピナーはMk.Iとすることでそのまま使う事にしました。コレが俺の中での「デ・ハビランド製金属製3枚可変ピッチプロペラ」です。(厳密にはペラも含めてちょっと違うんじゃないかなとも思う)。海外サイトでは「いっそこのキットはMk.Vaとして組んだらいいんじゃないかな」って書いてあったもんなー。ただイスパノ20㎜機関砲を搭載したbウィングのMk.IIbでは丸みのあるスピナーじゃないトンガリタイプの写真も見つけたからなんだかよくわからない事に。グヌヌ。
あとアンテナ支柱を強度も含めて真鍮線で製作。丸棒だかららくちん。そうそう、Mk.IIaの特徴でもある右機種側面のコフマンスターターのバルジは取り付けません。
revell_spit_making_010.jpg塗装は一度暗色サフとして作ってあるクレオスの黒サフとオキサイドレッドサフを混色したものを全面に吹き付け、下地色としてそのまま使っちゃいます。今回の塗装パターンは機体下面は機首と機体後半がアルミニウム、主翼下面が白と黒に塗り分けられた大戦前夜に見られたパターン。上面は通常のダークアース×ダークグリーンのBパターン。
機体が大きいのでメリハリつけておかないと単調になりそうだったので普段よりしつこめにパネルにグラデーションを入れます。1/72だと面倒くさくてやってらんないやつですね(こら。

てなわけで完成品の部分UP。
revell_32spitMkI_005.jpgrevell_32spitMkI_006.jpgrevell_32spitMkI_007.jpgrevell_32spitMkI_008.jpg
デカールはエクストラデカールらしい貼り心地ですが基本全部大判なのでかなり面倒くさい(笑)。最初いつものようにデカール貼りつけ後にマークソフター塗布してたらちゃんと軟化しなくてさ!右側面のラウンデルが馴染み切ってないのはその結果ですわい(いうても他のデカールもそこまで馴染ませ切れてないけどさ)。主翼上面のダルブルーもなんかすげーまだらに汚くなっちゃったので乾燥してから塗料で近似色を作ってリタッチして誤魔化しました。
キット付属のデカールも発色とかもしっかりしてて使いやすいやつ。コーション類はキットのやつです。むしろ普段細かくてしんどいコーションが大きくて貼りやすかった(笑)。というか垂直尾翼のフィンフラッシュのサイズがエクストラデカールだと全然合わず、ここはキットのデカール使ってます。この大判フィンフラッシュが入っててよかったよ…エクストラデカールはハセガワ用の設計なんじゃろか。
デカールが乾くのもそこそこに艶消しトップコート、ウォッシングしてガンガン汚します。機銃排気煙跡や排気汚れはエナメル塗料のエアブラシ吹き付け。先にフラットアースを吹き、その後から暗色を吹き付けてます。排気管自体は現役機体らしくサビはほぼ無しで。最後にラッカーのシルバーでハゲチョロを描き込み完成。revell_32spitMkI_009.jpgそういえばせっかくの別パーツだったんでエレベータ下げてみました。スピットは駐機時には下がってるのでいいアクセント。
いやあ結局一週間という突貫作業にはなりましたが、無事完成してよかった。デッカイ模型が手元にあるとなんかニヤニヤしてしまいますなー。かっちょいい!

とはいえどこに置いとくんだコレ…_(:3」∠)_
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

ammonaitoh

Author:ammonaitoh
ども、内藤あんもです。
モデルグラフィックス誌を中心としつつアーマーモデリング誌やモデルアート誌でも作例を載せてもらってます戦車系なんでも屋です。好きな戦車はスピットファイアです(意味がわかりません
Twiiter:@ammonaitoh

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR